Chim↑Pom

ドローイング展「Chim↑Pom解体新書」

2012 11.30 - 2012 12.5

無人島プロダクションでは、Chim↑Pomドローイング展「Chim↑Pom解体新書」を開催いたします。

Chim↑Pomはこれまで、映像や絵画、立体やパフォーマンスなど、さまざまな表現手法を使って全力で社会に介入し常に当事者として彼らの抱える「リアル」を体現してきました。ときにはゲリラ的にも見える彼らの活動ですが、縛られない闊達な表現の根底には、常に作品のコアとなるプランドローイングが存在します。

Chim↑Pomの会議や飲み会で山のように湧いてきては取捨選択される作品アイデアたち。そういった作品の初期段階のアイデアを実現へ向けてのプレゼンテーションに落とし込んだ多くのドローイングには、彼らの確信犯的な一面が垣間見れます。作品制作の前のドローイングを担当するメンバーは主に稲岡と岡田です。岡田のドローイングには客観的な視線として誰でもない鑑賞者が常に登場し、また反対に稲岡のドローイングは、対象をつぶさに見つめようとするChim↑Pomの視線そのものでもあります。

作家にとっての作品はあくまでも完成し発表されたものであり、今回展示されるものはそれ以前の、3次元的な命を与えられる前の段階のものです。しかし、だからこそ、実行犯であり優れた戦略家でもある彼らの作品の原風景であるドローイングに的をしぼり展示いたします。

ドローイングを通じて「これ」が「あれ」になるプロセスをぜひご覧ください。