Sleeping boy (2015)

小泉は、息子が生まれてから数年間、息子の死という架空のイメージが脳裏から離れず悩まされた時期がありました。本作は、そのころに制作されています。
親になって初めて見ることになった、フラッシュバックのように現れる息子の死のイメージがどうしても振りはらうことができない小泉は、その悪夢のようなイメージに脅迫されながら子供を守っているのだという父性本能の存在に気づかされます。その思いを具現化するように、寝ている息子の傍で頭や手足を粘土で形作り彫刻作品を制作しました。