Silence(Prototype) (2022)
樹脂、石膏、鏡、ガラス、ヴィンテージ・テーブル
51×Φ96 cm
樹脂、石膏、鏡、ガラス、ヴィンテージ・テーブル
51×Φ96 cm
作家が自らの手で作った、初めての彫刻作品。《双殻綱:第一幕》から、牡蠣の身と人間の舌の関係、またその形の類似性への作家の興味関心が窺い知れる。
二枚貝の殻の表面が専門的にも「彫刻」と呼ばれていることに着想を得て、牡蠣の“彫刻”(殻)の中を樹脂で鋳込み、物質化した。英語圏では無口な人を意味する oyster の内部が物質となり、それがまた舌を連想させるフォルムに変換され、牡蠣と舌が出会う瞬間が彫刻されているという円環構造ともいえるだろう。
作家は本作を造作しながら《双殻綱:第二幕》の構想を思い描いた。