“Air #1” 2016, oil on printed canvas, air
“Air #1” 2016, oil on printed canvas, air
 “Air #2” 2016, oil on printed canvas, air
“Air #2” 2016, oil on printed canvas, air
“Air #3” 2016,  oil on printed canvas, air
“Air #3” 2016, oil on printed canvas, air
“Air #4” 2016, acrylic on three printed canvases
“Air #4” 2016, acrylic on three printed canvases
 “Sketch of Air #1” 2016, acrylic on printed paper, air
“Sketch of Air #1” 2016, acrylic on printed paper, air
 “Sketch of Air #2” 2016, acrylic on printed paper, air
“Sketch of Air #2” 2016, acrylic on printed paper, air
 “Sketch of Air #3” 2016, acrylic on printed paper, air
“Sketch of Air #3” 2016, acrylic on printed paper, air
 “Air #11” 2018, acrylic on printed canvas, air, 44 x 33.5 x 3.5 cm
“Air #11” 2018, acrylic on printed canvas, air, 44 x 33.5 x 3.5 cm
 “Air #11” 2018, acrylic on printed canvas, air, 44 x 33.5 x 3.5 cm
“Air #11” 2018, acrylic on printed canvas, air, 44 x 33.5 x 3.5 cm
空気 (2016-)

現代の日本では、天皇の地位はまだアンタッチャブルでありタブーであります。
小泉はこの「空気」シリーズにて、そんな現在の天皇(統治者としての、または宗教的な存在としての)が、どの様に表象されうるかを問うています。具体的にはこれらの絵で小泉は、天皇を見えない存在にしました。既存のプレス写真上の天皇の姿の上に、背景を描くことによって彼の姿を消し去り、幽霊のような空虚さと、天皇の身体を囲む人々の儀式を浮かび上がらせました。このシリーズは、日本語の空気という言葉が「暗黙の了解」または「暗黙のルールを壊さないようにするための雰囲気」という意味を持つため、「空気」と題されています。これらの絵はそういった意味の空気を含んでいるだけでなく、公的な場で安易に展示できないという意味において、空気そのもので構成されていると言えるのではないでしょうか。