にんげんレストラン (2018)
2018年に解体された「歌舞伎町ブックセンタービル」の最後のイベントとして、2週間のみ開催されたパフォーマンスベースのレストラン。松田修、関優花、三野新、Aokid、エリイらが会期中毎日パフォーマンスを行った。また、森村泰昌、山川冬樹などのアーティストや切腹ピストルズなどのミュージシャンを招聘し、会期中に6回のイベントを催した。ヘルマン・ニッチや西尾康之、Chim↑Pomらの作品も会場に並んだ。このプロジェクトは、新宿をはじめさまざまな都市が「テーマがセレクトされた公共」空間としてデザインされ、「公共」の名の下に人々が選抜されるフェーズに差し掛かっていることを示唆する。そして、日本各地の再開発のキャッチフレーズになっている「エンターテインメントシティ」を批評的に捉え、Chim↑Pomが近年進めてきた独自の都市論の実践として始まった。
「にんげんレストラン」というタイトルは、会場となるビルを借りていたSmappa! Groupが、2018年にロボットレストランの目の前のビルに開店した新店舗のバー「人間レストラン」から採用されている(Smappa! Groupの会長はエリイの夫・手塚マキ氏。バーのあるビルはロボットレストランなどを経営する歌舞伎町の企業、新宿ソフトより借り受けている)。
「にんげんレストラン」は、2週間のみショーとして営業された後、通常の飲食店「人間レストラン」へと引き継がれていく。