Abandonはアメリカ国内の20カ所以上で撮影された写真シリーズである。加藤はアメリカをより知るために、2013年1月にNYを出発して、アメリカを車で一周した。経営破綻するDetroit、カトリーナの爪痕が残るNew Orleansを通りながら、加藤が出会ったAbandonをロープで引っぱっている。写真のなかの家や車は誰かの手によって、捨てられ、道ばたに置き去りにされたものである。写真の背景は、その場所の文脈を象徴している。