ブルーシート (2015)
ガラス、ブルーシート
ガラス、ブルーシート
テレビや街で目にする、ブルーシートに覆われて中身が判然としない代物。それは汚染土かもしれないし、何か大事なものなのかもしれない。おそらくとりあえずの処置としてブルーシートに包み置かれたそれらは、いつまでその状態でそこに在るのか。ブルーシートとガラスで再現したペットボトルを用いて、その状況を展示空間につくり出すことで、普段気にもとめない事柄や時間について考察したインスタレーション。
「うやうやしく保存されている過去の遺構も、もしかすると簡易的にそこに石や何かが放置された結果なのかもしれないと思うことがある。水を入れ、重りとしての新しい役割を与えられたプラスチック容器を街で見かけると、その不思議な存在感に惹かれるものがあり、一時そこに留まっているばかりの在り様が、ずっとそこへ定着していたらいいのになと思えてしまう。」