臼井良平
Flying goza mat
2008 7.31 - 2008 7.31無人島プロダクションでは、臼井良平による個展「Flying goza mat」を開催いたします。
本展は、昨年無人島プロダクションにて開催した個展「SundayRemains」に続き二回目となります。
前回の個展「Sunday Remains」では、前方後円墳を毛糸でつくった小さな「古墳」や、土偶や土器といった古代の遺物のシルエットを木目調のカッティングシートで表現した「出土品」などを発表しました。
この「Sunday Remains」で臼井は、教科書などで名前や存在は確かに私たちの記憶に根付いていても、普段の生活においては、もはやリアリティをなくしてしまった遺物の存在に、今ある素材を置き換えて表現することで新たな視点を提供しました。
今回の個展「Flying goza mat」では、地図上の匿名的な場所を、絨毯を使って再現した作品や、岩を写したモノクロ写真の後ろから光を当てた古ぼけた看板のような作品「Gray Sign」、4月に新丸ビルで開催されたNEW TOKYO CONTEMPORARYSで出品し、展覧会のタイトルにも使用されている「空飛ぶござ」を含む新作を発表いたします。
この「空飛ぶござ」では、空中をひらりと翻るござが写真に収められています。
その独特の浮遊感は、同時代の表現の中を自由に漂う臼井自身の姿とも重なります。
臼井独自の視点で作り上げられた「つかめそう」でいて「つかみどころのない」作品の集まった本展を是非ご覧いただきたくどうぞよろしくお願いいたします!